形成・美容外科医は先天性の奇形の子どもや、明らかに標準的な形からずれた形や身体の醜形を治すことは躊躇しません。しかし、明らかに(醜形症候群)と呼ばれるような身体の外面ばかりを気にする患者さんには、注意をはらっています。まるで車の修理を頼むように、自分の身体のあちこちの部分をこれくらいの価格でこうしてくれませんか、といってくる人もいます。そうした兆候のある患者さんには、精神科や臨床心理学者のところでカウンセリングを受けさせることもありますし、治療を断ることもあります。なぜなら、治療を行っても、本人のSelf‐Esteemの向上に寄与しないと判断できるからです。きちんとした教育を受けた多くの形成・美容外科認定専門医は、時にはこうしたアドバイスを患者さんにするという社会的責務があると感じています。
私は、ダイエットの二本柱は食事と運動だと思っています。運動といってもわざわざジムに行かなくても、日常生活の中で十分できるんです。掃除も立派なトレーニング。まずはジャージを着て動きやすいスタイルになる。そこから。掃除トレーニングのスタート。意識的に速く動くようにします。そして、部屋の隅から隅まで雑巾で拭く。力を入れて、床や壁、いろいろな角度で拭くため、さまざまな筋肉に刺激が得られます。そして、ものを動かすことでウェイトトレーニングの効果もあります。しかも部屋がキレイになるのだから、ダブルでお得。部屋だけで物足りない人はお風呂や車もやってみましよう。昔の人はトレーニングしなくても、お風呂や洗濯だけで、薪を割ったり水をくんだりと生活そのものが運動だったんですね。雑巾がけを30分すると、女性なら約95キロカロリー、男性で約114キロカロリー消費するといわれています。布団の上げ下ろしが10分で、女性が約32キロカロリー、男性が約38キロカロリー消費します。雑巾がけと合わせると、かなりのものです。掃除は確かに面倒くさいですよね。でも日常で「めんどくさ〜」という感情が湧いたら、それは。チャンスの合図・です。「これはダイエットのための運動なんだ」という感情に置きかえて、積極的にやってみてください。
よく女性週刊誌に「一週間で十キロ痩せた」などと、センセーショナルな文字がおどっている。しかし、体重が減っただけで、肥満が解消されたわけではないことを理解して読んでいる人がどれだけあるだろうか。確かに、体重を減らすことは簡単だ。サウナや利尿剤を利用して、体内の水分量を減らせばよいのだ。人間の体の六十%は水分でできている。一リットルの汗をかけば、当然その分の水分量が減り1キロの体重が減る。だから、体内の水分量や宿便を減らせば、十キロぐらいの体重は落とせるだろう。しかし、肝心の体脂肪が減ったわけではない。肥満というのは、体重が重いことではない。体の中にある脂肪の割合が問題なのだ。体脂肪率というのは体全体の中で、脂肪が占める割合のことである。この割合で肥満かどうかが決まるのだ。一般に、男性なら二十五%以上、女性なら三十%以上が肥満だといわれている。だから、体重が百五十キロの力士でも、筋肉の割合が多ければ肥満とはいわないし、逆にスマートな若い女性でも肥満の可能性はある。見た目では判断できないのだ。