伝統的な白木祭壇、近年流行の生花祭壇、いずれも最低で三〇万円。ちょっと見てくれがいいと軽く一〇〇万円超。竹クラスでも五〇〜七〇万円だ。しかし、身内だけなら祭壇なしでも葬儀はできる。デメリットは、家族が内輪だけの葬儀を画策していても、訃報を聞きつけた人たちが五月雨式に弔問に訪れ、その対応がかえって大変だったりすること。これを避けるには、しばらくの間、死を伏せておくべきだと説く人さえいる(それが可能ならばだが)。来なくていいといっても、とるものもとりあえず駆けつける、それが日本の葬儀の習慣なのだ。そんな場合は、落ち着いてから(二、三ヵ月後)に一般会葬者のための「お別れ会」や「偲ぶ会」を開くということになるのだろう。
妊婦の日常生活の行動につきものの禁忌の類は、「タシナミ」とも表現されている。妊娠中に見てはいけないものや行ってはならぬ場所、また妊婦が進んですべきことなどが細かに規定されていた。たとえば葬式を見てはいけない、見ると子に黒アザができるなどといった。墓地へ行ってはいけない、行くと死産になるともいった。臨終の病人に会ってはならない、病室に入ったりすると病人の絶えるべき息が絶えず無益に病人を苦しめてしまうなどと、まことしやかに説明しているが、妊婦の胎内でまだ完全にはととのっていない生命の状態は、ちょうど生と死の端境期にあることが潜在的に意識されていることがわかる。生まれる子が不健康にならぬようにというのが、タシナミという語に表現されているのである。
ビジネスの「NO」のあとには「BUT……」がセットビジネスシーンでは、はからずも「ノー」を言わなければいけないときがある。しかし、「ありません」「できません」だけで終わったら、仕事をしたとはいえない。相手のリクエストの中身を理解し、代案を出せるのがプロだ。ケーキ店で「シュークリームをください」という注文に「申し訳ございません、本日シュークリームはもう品切れです」というのは誰でもできる。そこで、「ですが、当店一番人気のモンブランは本日まだございます。いかがでしょうか」とおすすめできるかどうか、ということなのだ。購入できない商品より何か付加価値のあるもの、メリットのあるものをセレクトして提案するのがポイント。仕事でも、「今日中にこの資料を仕上げるのを手伝ってほしい」という依頼を断るときには、?まず「申し訳ございません」と謝罪。?「あいにく今日はこれから取引先との会食をお約束しております」と現状を述べ、?「明日の朝一でとりかかることはできますが」と代案を提示する。この3ステップで対応しよう。